火星 あなたにあふれる輝きを

購入したオリヴァー・サックスさんの「火星の人類学者」

まだ、読みかけの本がありますが、早速Ｐ２０７の「夢の風景」を読んでいます。

どうしても読まずにいられなかった。わたしが一番知りたいことが書かれていたから。

息子がいじめの後遺症でＰＴＳＤになって、ずっと息子の頭の中がどう変化したのか知りたいと思っていました。

高校の定期テストの日、学校から、息子が居ないと連絡があり、もしかしたら最悪のこともありうると感じたわたしは無理に学校に行かせたことを後悔しました。

自殺していたらどうしよう？

不安で、学校へ行くと息子は保健室にいました。

そのとき私が目にしたのは不思議な一枚の絵です。

そのときから息子は絵を描かずにいられなくて、絵を描きたいという衝動だけで生き延びてきました。

あの不思議な絵のイメージはどこから生まれたんだろう？息子の性格の変化がなかなか理解できなくて苦しみましたが、やっとわかりました。

こちらのサイトにはその「夢の風景」の画家フランコ・マニャーのことが書かれています。息子の想像の源は、多分この病に近いと思います。

わたし自身、こどものときひきつけがあり、万華鏡のような幻覚で頭がおかしくなりそうなときがありました。

何かきっかけになることがあり、自分でコントロール不能になるんです。多分、床を転げまわっていたのですが、何かに触れることも刺激になるので親は見ているだけでした。嵐が過ぎ去るのを待つしかありませんでした。

最近、息子の脳の働きが移ったのかやたら、リアルな夢、起きていても夢が続いていて幻覚がみえます。

わたしにも同じ遺伝子があるから、同じ感覚があると思います。しかし、わたしには息子ほど記憶が残らなくて絵を描くことはできません。

頭の中の映像を上下さかさまにするとか無理です。

病気から思いがけない発見があるんですね。不思議です。