みなさんの体には、いわゆる”脂身”のような「白色脂肪細胞」と、
見た目が褐色の「褐色脂肪細胞」という2種類の脂肪があることを
ご存知でしょうか。
この2つの脂肪細胞は、同じ脂肪であるにも関わらず、
まるで対照的な特徴を持っています。
白色脂肪は脂肪をエネルギーとして蓄える、いわば脂の貯蔵庫ですが、
褐色脂肪細胞は脂を分解して熱にする脂肪の燃焼組織だと言われています。
この「自動運転のストーブ」のような組織は、
体温を維持するために大量のブドウ糖を燃やし続けて熱を作ります。
これは体重減少をもたらします。
そのため近年の研究ではダイエットの救世主と呼ばれるほど
大きな注目を集めています。
褐色脂肪細胞が最も多い人は赤ちゃんです。
その理由は体温を維持するため、命を守るためです。
私たちは、厳しい寒さの中に置かれると、ぶるぶる震えますね。
そうして筋肉を動かして熱を作っているのですが、
赤ちゃんは筋肉が少なく、自分で体温調節ができないので、
寒さから体を守るための能力が備わっているのです。
◆筋肉の100倍の発熱能力
褐色脂肪細胞の発熱能力は筋肉のおよそ100倍と言われていて、
赤ちゃんは体を動かさなくても熱を産生して体温を保つことが出来ます。
赤ちゃんは生命維持のため褐色脂肪細胞を多く持っていますが、
その後必要がなくなり、次第に減って、20歳代だと新生児の60%まで減少してしまいます。
しかし最近の研究では、適確な手段さえあれば、
褐色脂肪細胞を鍛えてパワーアップさせたり、
一旦なくなったものでも増やすことができることが分かっています。
筋肉を鍛えて代謝を上げれば、健康的に体重を減らせるように、
褐色脂肪細胞を活性化させれば、エネルギー消費が高まり、脂肪燃焼が促進されます。
◆ではどうやって褐色脂肪細胞をパワーアップさせるのか?
それは褐色脂肪細胞に
「寒いぞ!体温を維持しなくちゃ!脂肪を燃やせ!」と思わせることです。
つまり褐色脂肪細胞に寒冷刺激を与えて、
からだのヒーターのスイッチをオンにするのです。
これに似た健康法を人類は経験的に知っています。
日本でも昔から行われている滝行や寒中水泳なども、
広い意味では寒冷刺激を利用した健康法の一つと言えるでしょう。
私も学生の頃から集中力を高めるために、よく冷たいシャワーを浴びていました。
しかし、だからと言って今更、氷風呂に入る勇気はありません。
そこで、現役時代によく行っていた「コールド・セラピー」の効能を手軽に、
そして最大限に誰でも実感できる方法として考えたのが、
必要な場所だけをピンポイントで冷やせるクールファットバーナーです。
クールファットバーナーには4つの専用アイスパックが入っていて、
褐色脂肪細胞が多く存在する首や肩、肩甲骨周りを適切に冷やすことで、
褐色脂肪細胞の活性化を促す仕組みです。