素振りにうるさいあなたに
今日は一段と疲れた…。
押し付けられた仕事をしっかりと片付け、興味のない飲み会の誘いを適当にすり抜けてきた帰り道。
人気がないことを確認してから、凝った肩を少しでも治そうと首を回しながら歩いていた。
…あんなところでどうしたんだろう。
ふと視線を向けた小さな公園に見つけた小さな子供。ベンチに座り、うつらうつらと危なかっかしく頭を揺らしている。
それもそのはず、大人の私だってあくびが出てしまうような時間。3.4歳だろうか。そんな小さな子は夢の中にいるはずの時間だ。
ご両親はどこだろう。こんなところに置いていくなんて、変な人に連れていかれたら大変。
キョロキョロと辺りを見回してみる。しかし見えるのは静かな街とたまの街灯。ここらに人がいそうな気配はない。
そしてその子も両親を探しているような素振りを見せない。
…もしかして何か事情を抱えた子なのかな。
そうだとしたら声をかけた方がいいかもしれない。何かしらの事情があってもなくても、1人にはしておけない。
「こんばんは」
怖がらせないようにゆっくり近づきそう話しかけると、ピクっと驚いたように動く触り心地が良さそうなもふもふの耳。
…もふもふの耳?
膝に置かれた小さな手をきゅっと握り、恐る恐る潤んだ瞳で私を見つめるこの子の頭には確かに獣…狼のような耳がついていた。
付け耳?ハロウィンはもう過ぎたはず。それともカレンダーを見間違えた?いや、そんなはずがない。あの騒がしさを避けて帰宅した日のことを覚えている。
タイムスリップ?いやいや、そんなことがあるわけがない。いくらなんでも現実味が無さすぎる。
でも、もし仮にそうだとしてもこの耳は確かにピクっと動いた。今だってほら、警戒したように耳が立って…
「このお耳、あなたの?」
そう聞いてもわからないか。我ながら意味のわからない質問だ。この子も首を傾げるだけで、結ばれた唇は開こうとしない。
それともまだちゃんと言葉は理解できないかな?意思疎通できるほど言葉を知らないのかも。
「お母さんとお父さんは?」
「…?おかぁしゃ、おとぁしゃ、ないない」
良かった。ちゃんと話せる。
…なんて安心してもいられない。お母さんとお父さんはいない?やっぱり何か事情があるのだろうか。
「おうちは?」
「う〜…ないない」
フルフルと頭が振られ、耳がぴょこぴょこと可愛らしく揺れる。
家がないことの大変さはまだ理解できていないのだろうか、本人は悲しそうな素振りは見せない。
これは…どうしようか。連れて帰るにも捕まりかねないし、かといって放っておくのも…。
そうこう迷っている間にもこの子のまぶたは重たそうに閉じられていって。
せめて意識があるうちに決めなきゃ。
「お姉さんのお家、来る?」
そう聞いてみれば、小さな手がスーツの袖を掴んで、ぴとっと頭がくっついてくる。
これは首を縦に振ったということでいいのだろうか。
聞き返そうにもこの子の力は抜けていって、ずるずるとしゃがみこんでいく。
もう限界だったのだろうか、危ない危ないと抱っこしてあげても気持ちよさそうな寝息が聞こえるだけで。
…とりあえず家に連れて帰ろう。
今日は疲れた。明日からの休みのためにわざわざ飲み会を断ってきたんだ。
この子のことは明日考えよう。それくらいの時間はあるはず。
ずり落ちてくるこの子を抱き直し、しっかりと抱きしめ公園を出る。相変わらず静かな住宅街に寝息がよく聞こえた。
こんな時間まで眠たかったよね。疲れたよね。
起こさぬようにゆっくり背中を摩ってあげれば、寝息と一緒に深く上下するのがよくわかった。
可愛い…
思わず頬が緩んで、寒さも疲れも吹っ飛んだ気がした。
自分にも子供が産まれたらこんな感じなんだろうか。…いつになることやら。
なんてぼんやりと考えながら撫でていると不意に触れたもふもふの何か。
気づかなかったけどこの子もしかして…
尻尾、ある?
触れてみると黄色のパーカーのフードには2つの、長い裾を折ったジーパンのお尻の部分には1つの小さな穴が空いていて。
そこから耳と同じようなもふもふの尻尾らしきものが覗かせていた。
信じられないけど、触れるとあったかい。
私もこの子と一緒でよっぽど眠いのかも。寝ぼけているのかも。
とりあえずあれもこれも、全部明日に持ち越そう…いや、もう今日になったのかな。
…なんでもいいか。
あくびを1つ。小さなぬくもりを抱きしめながら家へと歩いた。
結局、疲れ果てていた私達は家に帰るなりベッドに倒れ込み、そのまま眠ってしまったようで、しわくちゃのスーツと私にくっつくぬくもりと共に目覚めた。
「あ、ごめんね。起こしちゃった?」
あ〜しわくちゃ…なんて起き上がるとどうやら起こしてしまったようで、重たそうなまぶたが開かれる。
パチパチと瞬きをして、それからう〜んと伸びをする。その動きに合わせてぴょこぴょこと動く耳が可愛らしい。
あぁ、もう慣れちゃったな。
耳
しっぽが生えてる子供なんて見たことも聞いたこともないけど、夢じゃないし。
「おはよう」
「はよぉ…」
不思議な子だ。
喉、乾いてたんだなぁ…。
お水飲む?と小さなコップに水を注ぎ渡すと、いいの?とでも言うように私を見つめてからコクコクと飲み始めたこの子。
1番小さなコップを選んだけど、それでもこの子にとっては大きいようで、両手で包み込みながら一生懸命に飲む姿が可愛いこと可愛いこと。
私も1杯水を飲み干し、微笑んだ。
そういえば名前はなんて言うんだろう。
名前とかないのかな。いやあるよね。動物界…いや人間界?どっちにしろ誰が誰だか区別するのに必要なものだし。
「お名前は?」
「…あしゅか」
「あしゅかちゃん?」
「あちゅかっ」
「あちゅか?」
「あ〜ちゅ〜か!」
「…あすかちゃん?」
「あいっ」
舌っ足らずな言葉に手こずりながらやっと教えてもらえたこの子の名前。どうやら「あすか」という名前らしい。
あすかちゃんか…可愛い名前。
「私は橋本奈々未。奈々未って呼んでいいからね」
「なな…み?」
「そう、奈々未。よろしくね」
「よぉちく!」
手を差し出すと、両手で包み込んでくるあすかちゃん。熱いほどにあたたかなその小さな手を、私はそっと握り返した。
「美味しい?」
それにしても、この子の親御さん来ないなぁ。
そりゃもちろん私がこんな子を保護していますなんて言っていないから来るものも来ないのはわかっているんだけど。
「おいち!」
この子が嘘をついているとは思っていないけれど、この子に本当に親がいないことも思ってはいなくて。
「良かった。ふふっ、ごはん粒ついちゃってるよ」
保護して2日目。この子ぐらいの歳なら行方不明でニュースになってもおかしくはない。
理解はできないとはいえ、こんな小さな子に生々しい事件を映すニュースを見せてもいいのかと思いながらも何だかんだつけっぱなしのニュース。
未だにそれらしいニュースは流れてはいなかった。
「ねぇあすか、今日はおでかけしよっか」
朝ごはんに作ったおにぎりを食べるあすかの頬に手を伸ばし、ごはん粒を取る。そのまま口に放り込み聞いてみる。
「おでかけ!!」
明らかに皆とは違う容姿。もしこの子があまり公にしてはいけない存在だとしたら、変なことに巻き込まれたら大変だと昨日は一日中家で過ごしていた。
小さな子が楽しめるようなものなんて、一人暮らし20半ばの私が持っているわけもなく、この子も暇そうにしていたからいい気分転換にはなってくれるだろう。
ぴょこんと反応する耳。ごはん粒だらけの手をばんざいして喜ぶ飛鳥をなだめながら、私もおにぎりを口に放り込んだ。
服も買わなきゃなぁ…。
昨日は私のTシャツを貸してあげたし、昨日洗った服は乾いているものの、外に着ていける服といえば穴の空いた服だけ。
目立つし、おみみ引っ込めたりできる?なんて聞いてもフルフルと首を振るだけ。
耳と尻尾を隠せるぐらいの大きめのものを用意しなきゃ。
そうは思いつつも、この子をずっと保護するわけにもいかない。まぁ1着ぐらいならいいか。
とりあえず今日はあの服で我慢してもらおう。
「…あはは、ちょっとキツイかな?」
身体相応の小さな尻尾だけど、狼の尻尾によく似たこの子の尻尾はそれなりの長さはある。
ズボンの中に仕舞えば、やっぱり違和感があるようで首を傾げては尻尾を探してくるくると回っている。
「でもこれしか服ないから…今日だけは我慢してね。それから、フードは外さないこと。大丈夫?」
「あいっ」
「よし、じゃあ出発!」
「しゅっぱぁちゅ!」
よっぽど嬉しいのかぴょんと立った耳をフードで覆い、小さな手を握った。
あすかのこの姿を見られてはいけない。
へたっぴなスキップをするたびに危なっかしくフードが揺れて、その耳が覗いてしまわないかと息を止めてしまう。
肩に力が入る私とは違い、足取り軽く私の手を引いて歩くあすか。ご機嫌な様子。
今は人通りが少ないから良いとはいえ、これから行くところはそれなりに人はいる。
…そろそろ抱っこして捕獲しようか。
「あすか、おいで」
しゃがみ込んで腕を広げれば、嬉しそうに抱きついてくるあすか。可愛いな〜なんて抱き上げお尻と背中をしっかりと支えてあげる。
見た目からして推測される歳のわりには軽い方だと思う。筋肉には自信が無い私でも軽々と、長時間抱っこできるはず。
今日は服を買うだけではなく、もう1つの大切なミッションがある。
「頑張らなきゃね」
「おー!」
電車を乗り継ぎやってきたのはショッピングモール。人は多いけど、仕方がない。
残念ながら私は近くで子供服が売っている店を知らない。ここに行けばあるだろうという信頼だけで来てしまった。
けれど流石はショッピングモール、あすかに似合いそうな服があちらこちらに。
「あすかはどんな服が好き?」
電車に乗るのは初めてだったのか、はしゃいだテンションそのままのあすかに聞くと、深くかぶったフードを少し持ち上げキョロキョロと見回し指をさす。
その先にはズボンとパーカー。
…好きなんだろうか。
スカートの方が尻尾が隠れるから有難いんだけど、好みならしょうがないか。
営業スマイルで試着を勧める店員さんを焦りながら断り、なんとか大きめのズボンとパーカーを2着購入。
「あしゅがもちゅ!!」と手を伸ばしたあすかにお手伝いしてもらい、すぐにショッピングモールから脱出。次の目的地へと向かう。
ーー警察署。
こんなとこ、普段来る機会なんてないよなぁ…。
見た目は普通の建物。しかし入口の上、中央で圧倒的な存在感を発するシンボルマークが空気が張り詰めるような緊張感を漂わせていた。
あすかを連れて行くには…流石にリスクが高いか。外でちょっと待っていてもらうだけの方が安心だ。
あすかが待っていられればの話だけれど。
「あすか、ちょっとの間ここで待ってられる?」
「うんっ」
腰を落とし、視線を合わせ聞いてみると元気な返事。警察署の敷地内なら変な人もいないだろうし、大丈夫だろう。
「じゃあ私少しあそこにいるから、あすかはここで待っててね」
「あいっ!」
入口の横であすかは待ってもらって、私は急いで中へと入る。
特に大きな事件が起きたわけでもない。ただの確認だから…どこでいいか。
適当に選んだのは幅広い分野を受け持ってそうな受付。
聞くのはもちろんあすかの捜索願らしきものが出されているか。保護してから2日目、そろそろ出されていてもおかしくはないだろう。
「すみません、ここら辺で3.4歳の女の子の捜索願とかって出されていませんか?」
「3.4歳…ここ1ヶ月は出されていないですね。何かありましたか?」
出されていない?
こんな小さな子、いなくなって見つからないならすぐにでも警察に駆け込みそうなものだけど。
「いや、そういうわけではないんですけど…。すみません、ありがとうございました」
…やっぱりあすかに親はいないのだろうか。
でもそれならあすかはどうやって産まれてきたのか。どうやって育ち、あんなところにいたのか。
普通ではないあの容姿。普通が通用するとは思わないけど、すべてを謎のまま受け入れるのも、非現実的すぎる現実を飲み込むのも、難しい。
正直、頭が痛くなる。
でも…飲み込むしかない、か。
捜索願が出ていないということはほぼほぼあすかには親がいないことで間違いない。まだまだ謎は残るけど、私が保護して何もなっていないなら…
「あすか〜お待たせ…ってあれ?」
自動ドアを通りあすかを待たせていたはずの場所に目をやるが、そこにあすかの姿はない。
あれ?どこいった?なんて辺りを見回してみると…
「あっ!」
いつの間にか警備員さんに中に連れてかれていて、不思議そうに警備員さんと手を繋いでいるあすかの姿が目に入る。
あんなところで1人小さな子を待たせておけば、そりゃ警備員さんは不思議に思って中に連れていくのも頷けて。あぁ、何やってるんだろう。
あんな至近距離で、しかも警察署で。見られたら終わりだ。
「あすか!」
閉まりかけの自動ドアをすり抜け、走った勢いそのままあすかを抱き上げる。
びくっと驚き不思議そうに私を見つめるあすかをしっかり抱きしめた。
「すみませんうちの子が。少し外で待たせておいたんですけど」
「そうでしたか、こちらこそすみませんでした」
あ、危なかった…。
咄嗟の適当な言い訳で何とか切り抜け、警察署から退散。
警察署の影さえ見えなくなるまで、ドキドキと速い鼓動は治まらなかった。
「大丈夫?怖くなかった?」
「だいじょぶっ」
「そっか、良かった」
フードの下から変わらぬ笑顔を向けるあすかに、肩の力がふっと抜ける。
あのままフードを外されていたと思うとゾッとする。
狼のような耳。普通じゃないということが、この世からどんな目を向けられるか、この子はまだ知らなくていい。
この子が望むのなら、私がこの子を守ろう。
「ねぇあすか。
私と家族にならない?」
「かじょく?」
今日は長い間連れ回してしまった。
腕の中、ぴとっとくっつくあすかはあたたかく、柔く袖を掴む小さな手は今にも力を失ってしまいそうだった。
あすかに重大な選択を取らせる時はいつも眠たそうだ。今回は私が悪いのだけれど。
「そう、家族。あすかが望む間、私とずっと一緒にいられる場所だよ」
「うん、なりゅ…。
あしゅ、ななみのこと、しゅ
…」
「ふふっ、私もあすかのこと好きだよ。おやすみ」
ぽんぽんと優しく背中に触れれば、小さな寝息が聞こえてくる。あすかを拾ったあの日と同じように。
さぁ、帰ろうか。私達の家に。
素振りをエコロジーのアプローチで考えて何かいいことあるの?
何日ぶり?何週間ぶり?
こうして、翔くんに触れるのも、触れられるのも。
翔くんが休めるように、って・・・
僕からはそんな素振りを見せないようにしてた。
それでも、時々、台本を読み込む翔くんにチラチラ視線がいく。
触れたかった、触れられたかった。
だから、翔くんの肩を揉んでみたり。
お風呂の後、髪の毛乾かしてみたり。
いつもはやらないようなこと、してみた。
少しでも翔くんに触れたかったから。
あんまりにも時間がなさすぎた。
翔くんはそんな気にならなかった。
翔くんがベッドに入るのは、僕がぐっすり眠ってしまった後。
僕はまだ冷たいままのベッドに一人で入る。
翔くんを待って、スマホをいじったりしてたけど・・・
待ちきれなくて、眠気の方が先にやってきてた。
きっと、僕の方が、こらえ性がない。
翔くんのこと、好きすぎるのかも。
翔くん欠乏症にすぐにかかってしまう。
距離的に離れていたら、仕方がない、って諦められるのに。
すぐそばにいるのに、飢えが満たされないっていうのは・・・
キツイものがあった。
そんな日が続いてる中の・・・今日。
気持ちが求めてた。
体も求めてた。
欠けてた部分に埋めてもらえるのを。
ぐぐぐ、って埋め込まれて、ぴたっとハマった。
僕は一回飛んだ。
遠くでスマホのアラームが鳴ってる。
翔くんがベッドから出て行く。
満たされた気怠さをもうちょっとだけ楽しみたくて。
僕は枕に顔を埋めた。
でも・・・・
翔くんにコーヒー淹れてあげられなかった。
一緒にフーフー冷ましながら飲めなかったな。
それでも、気持ちも体も満たされてる。
きっと、翔くんも同じ。
ベッドから出て行く時、僕の髪を撫でる手がすごい優しかったから。
END
☆★
これで翔くんはスッキリ仕事に向かえるでしょう!
でも・・・智くん、何か忘れてますよねぇ(笑)
すぐに使える素振りテクニック7選
今日は一段と疲れた…。
押し付けられた仕事をしっかりと片付け、興味のない飲み会の誘いを適当にすり抜けてきた帰り道。
人気がないことを確認してから、凝った肩を少しでも治そうと首を回しながら歩いていた。
…あんなところでどうしたんだろう。
ふと視線を向けた小さな公園に見つけた小さな子供。ベンチに座り、うつらうつらと危なかっかしく頭を揺らしている。
それもそのはず、大人の私だってあくびが出てしまうような時間。3.4歳だろうか。そんな小さな子は夢の中にいるはずの時間だ。
ご両親はどこだろう。こんなところに置いていくなんて、変な人に連れていかれたら大変。
キョロキョロと辺りを見回してみる。しかし見えるのは静かな街とたまの街灯。ここらに人がいそうな気配はない。
そしてその子も両親を探しているような素振りを見せない。
…もしかして何か事情を抱えた子なのかな。
そうだとしたら声をかけた方がいいかもしれない。何かしらの事情があってもなくても、1人にはしておけない。
「こんばんは」
怖がらせないようにゆっくり近づきそう話しかけると、ピクっと驚いたように動く触り心地が良さそうなもふもふの耳。
…もふもふの耳?
膝に置かれた小さな手をきゅっと握り、恐る恐る潤んだ瞳で私を見つめるこの子の頭には確かに獣…狼のような耳がついていた。
付け耳?ハロウィンはもう過ぎたはず。それともカレンダーを見間違えた?いや、そんなはずがない。あの騒がしさを避けて帰宅した日のことを覚えている。
タイムスリップ?いやいや、そんなことがあるわけがない。いくらなんでも現実味が無さすぎる。
でも、もし仮にそうだとしてもこの耳は確かにピクっと動いた。今だってほら、警戒したように耳が立って…
「このお耳、あなたの?」
そう聞いてもわからないか。我ながら意味のわからない質問だ。この子も首を傾げるだけで、結ばれた唇は開こうとしない。
それともまだちゃんと言葉は理解できないかな?意思疎通できるほど言葉を知らないのかも。
「お母さんとお父さんは?」
「…?おかぁしゃ、おとぁしゃ、ないない」
良かった。ちゃんと話せる。
…なんて安心してもいられない。お母さんとお父さんはいない?やっぱり何か事情があるのだろうか。
「おうちは?」
「う〜…ないない」
フルフルと頭が振られ、耳がぴょこぴょこと可愛らしく揺れる。
家がないことの大変さはまだ理解できていないのだろうか、本人は悲しそうな素振りは見せない。
これは…どうしようか。連れて帰るにも捕まりかねないし、かといって放っておくのも…。
そうこう迷っている間にもこの子のまぶたは重たそうに閉じられていって。
せめて意識があるうちに決めなきゃ。
「お姉さんのお家、来る?」
そう聞いてみれば、小さな手がスーツの袖を掴んで、ぴとっと頭がくっついてくる。
これは首を縦に振ったということでいいのだろうか。
聞き返そうにもこの子の力は抜けていって、ずるずるとしゃがみこんでいく。
もう限界だったのだろうか、危ない危ないと抱っこしてあげても気持ちよさそうな寝息が聞こえるだけで。
…とりあえず家に連れて帰ろう。
今日は疲れた。明日からの休みのためにわざわざ飲み会を断ってきたんだ。
この子のことは明日考えよう。それくらいの時間はあるはず。
ずり落ちてくるこの子を抱き直し、しっかりと抱きしめ公園を出る。相変わらず静かな住宅街に寝息がよく聞こえた。
こんな時間まで眠たかったよね。疲れたよね。
起こさぬようにゆっくり背中を摩ってあげれば、寝息と一緒に深く上下するのがよくわかった。
可愛い…
思わず頬が緩んで、寒さも疲れも吹っ飛んだ気がした。
自分にも子供が産まれたらこんな感じなんだろうか。…いつになることやら。
なんてぼんやりと考えながら撫でていると不意に触れたもふもふの何か。
気づかなかったけどこの子もしかして…
尻尾、ある?
触れてみると黄色のパーカーのフードには2つの、長い裾を折ったジーパンのお尻の部分には1つの小さな穴が空いていて。
そこから耳と同じようなもふもふの尻尾らしきものが覗かせていた。
信じられないけど、触れるとあったかい。
私もこの子と一緒でよっぽど眠いのかも。寝ぼけているのかも。
とりあえずあれもこれも、全部明日に持ち越そう…いや、もう今日になったのかな。
…なんでもいいか。
あくびを1つ。小さなぬくもりを抱きしめながら家へと歩いた。
結局、疲れ果てていた私達は家に帰るなりベッドに倒れ込み、そのまま眠ってしまったようで、しわくちゃのスーツと私にくっつくぬくもりと共に目覚めた。
「あ、ごめんね。起こしちゃった?」
あ〜しわくちゃ…なんて起き上がるとどうやら起こしてしまったようで、重たそうなまぶたが開かれる。
パチパチと瞬きをして、それからう〜んと伸びをする。その動きに合わせてぴょこぴょこと動く耳が可愛らしい。
あぁ、もう慣れちゃったな。
耳
しっぽが生えてる子供なんて見たことも聞いたこともないけど、夢じゃないし。
「おはよう」
「はよぉ…」
不思議な子だ。
喉、乾いてたんだなぁ…。
お水飲む?と小さなコップに水を注ぎ渡すと、いいの?とでも言うように私を見つめてからコクコクと飲み始めたこの子。
1番小さなコップを選んだけど、それでもこの子にとっては大きいようで、両手で包み込みながら一生懸命に飲む姿が可愛いこと可愛いこと。
私も1杯水を飲み干し、微笑んだ。
そういえば名前はなんて言うんだろう。
名前とかないのかな。いやあるよね。動物界…いや人間界?どっちにしろ誰が誰だか区別するのに必要なものだし。
「お名前は?」
「…あしゅか」
「あしゅかちゃん?」
「あちゅかっ」
「あちゅか?」
「あ〜ちゅ〜か!」
「…あすかちゃん?」
「あいっ」
舌っ足らずな言葉に手こずりながらやっと教えてもらえたこの子の名前。どうやら「あすか」という名前らしい。
あすかちゃんか…可愛い名前。
「私は橋本奈々未。奈々未って呼んでいいからね」
「なな…み?」
「そう、奈々未。よろしくね」
「よぉちく!」
手を差し出すと、両手で包み込んでくるあすかちゃん。熱いほどにあたたかなその小さな手を、私はそっと握り返した。
「美味しい?」
それにしても、この子の親御さん来ないなぁ。
そりゃもちろん私がこんな子を保護していますなんて言っていないから来るものも来ないのはわかっているんだけど。
「おいち!」
この子が嘘をついているとは思っていないけれど、この子に本当に親がいないことも思ってはいなくて。
「良かった。ふふっ、ごはん粒ついちゃってるよ」
保護して2日目。この子ぐらいの歳なら行方不明でニュースになってもおかしくはない。
理解はできないとはいえ、こんな小さな子に生々しい事件を映すニュースを見せてもいいのかと思いながらも何だかんだつけっぱなしのニュース。
未だにそれらしいニュースは流れてはいなかった。
「ねぇあすか、今日はおでかけしよっか」
朝ごはんに作ったおにぎりを食べるあすかの頬に手を伸ばし、ごはん粒を取る。そのまま口に放り込み聞いてみる。
「おでかけ!!」
明らかに皆とは違う容姿。もしこの子があまり公にしてはいけない存在だとしたら、変なことに巻き込まれたら大変だと昨日は一日中家で過ごしていた。
小さな子が楽しめるようなものなんて、一人暮らし20半ばの私が持っているわけもなく、この子も暇そうにしていたからいい気分転換にはなってくれるだろう。
ぴょこんと反応する耳。ごはん粒だらけの手をばんざいして喜ぶ飛鳥をなだめながら、私もおにぎりを口に放り込んだ。
服も買わなきゃなぁ…。
昨日は私のTシャツを貸してあげたし、昨日洗った服は乾いているものの、外に着ていける服といえば穴の空いた服だけ。
目立つし、おみみ引っ込めたりできる?なんて聞いてもフルフルと首を振るだけ。
耳と尻尾を隠せるぐらいの大きめのものを用意しなきゃ。
そうは思いつつも、この子をずっと保護するわけにもいかない。まぁ1着ぐらいならいいか。
とりあえず今日はあの服で我慢してもらおう。
「…あはは、ちょっとキツイかな?」
身体相応の小さな尻尾だけど、狼の尻尾によく似たこの子の尻尾はそれなりの長さはある。
ズボンの中に仕舞えば、やっぱり違和感があるようで首を傾げては尻尾を探してくるくると回っている。
「でもこれしか服ないから…今日だけは我慢してね。それから、フードは外さないこと。大丈夫?」
「あいっ」
「よし、じゃあ出発!」
「しゅっぱぁちゅ!」
よっぽど嬉しいのかぴょんと立った耳をフードで覆い、小さな手を握った。
あすかのこの姿を見られてはいけない。
へたっぴなスキップをするたびに危なっかしくフードが揺れて、その耳が覗いてしまわないかと息を止めてしまう。
肩に力が入る私とは違い、足取り軽く私の手を引いて歩くあすか。ご機嫌な様子。
今は人通りが少ないから良いとはいえ、これから行くところはそれなりに人はいる。
…そろそろ抱っこして捕獲しようか。
「あすか、おいで」
しゃがみ込んで腕を広げれば、嬉しそうに抱きついてくるあすか。可愛いな〜なんて抱き上げお尻と背中をしっかりと支えてあげる。
見た目からして推測される歳のわりには軽い方だと思う。筋肉には自信が無い私でも軽々と、長時間抱っこできるはず。
今日は服を買うだけではなく、もう1つの大切なミッションがある。
「頑張らなきゃね」
「おー!」
電車を乗り継ぎやってきたのはショッピングモール。人は多いけど、仕方がない。
残念ながら私は近くで子供服が売っている店を知らない。ここに行けばあるだろうという信頼だけで来てしまった。
けれど流石はショッピングモール、あすかに似合いそうな服があちらこちらに。
「あすかはどんな服が好き?」
電車に乗るのは初めてだったのか、はしゃいだテンションそのままのあすかに聞くと、深くかぶったフードを少し持ち上げキョロキョロと見回し指をさす。
その先にはズボンとパーカー。
…好きなんだろうか。
スカートの方が尻尾が隠れるから有難いんだけど、好みならしょうがないか。
営業スマイルで試着を勧める店員さんを焦りながら断り、なんとか大きめのズボンとパーカーを2着購入。
「あしゅがもちゅ!!」と手を伸ばしたあすかにお手伝いしてもらい、すぐにショッピングモールから脱出。次の目的地へと向かう。
ーー警察署。
こんなとこ、普段来る機会なんてないよなぁ…。
見た目は普通の建物。しかし入口の上、中央で圧倒的な存在感を発するシンボルマークが空気が張り詰めるような緊張感を漂わせていた。
あすかを連れて行くには…流石にリスクが高いか。外でちょっと待っていてもらうだけの方が安心だ。
あすかが待っていられればの話だけれど。
「あすか、ちょっとの間ここで待ってられる?」
「うんっ」
腰を落とし、視線を合わせ聞いてみると元気な返事。警察署の敷地内なら変な人もいないだろうし、大丈夫だろう。
「じゃあ私少しあそこにいるから、あすかはここで待っててね」
「あいっ!」
入口の横であすかは待ってもらって、私は急いで中へと入る。
特に大きな事件が起きたわけでもない。ただの確認だから…どこでいいか。
適当に選んだのは幅広い分野を受け持ってそうな受付。
聞くのはもちろんあすかの捜索願らしきものが出されているか。保護してから2日目、そろそろ出されていてもおかしくはないだろう。
「すみません、ここら辺で3.4歳の女の子の捜索願とかって出されていませんか?」
「3.4歳…ここ1ヶ月は出されていないですね。何かありましたか?」
出されていない?
こんな小さな子、いなくなって見つからないならすぐにでも警察に駆け込みそうなものだけど。
「いや、そういうわけではないんですけど…。すみません、ありがとうございました」
…やっぱりあすかに親はいないのだろうか。
でもそれならあすかはどうやって産まれてきたのか。どうやって育ち、あんなところにいたのか。
普通ではないあの容姿。普通が通用するとは思わないけど、すべてを謎のまま受け入れるのも、非現実的すぎる現実を飲み込むのも、難しい。
正直、頭が痛くなる。
でも…飲み込むしかない、か。
捜索願が出ていないということはほぼほぼあすかには親がいないことで間違いない。まだまだ謎は残るけど、私が保護して何もなっていないなら…
「あすか〜お待たせ…ってあれ?」
自動ドアを通りあすかを待たせていたはずの場所に目をやるが、そこにあすかの姿はない。
あれ?どこいった?なんて辺りを見回してみると…
「あっ!」
いつの間にか警備員さんに中に連れてかれていて、不思議そうに警備員さんと手を繋いでいるあすかの姿が目に入る。
あんなところで1人小さな子を待たせておけば、そりゃ警備員さんは不思議に思って中に連れていくのも頷けて。あぁ、何やってるんだろう。
あんな至近距離で、しかも警察署で。見られたら終わりだ。
「あすか!」
閉まりかけの自動ドアをすり抜け、走った勢いそのままあすかを抱き上げる。
びくっと驚き不思議そうに私を見つめるあすかをしっかり抱きしめた。
「すみませんうちの子が。少し外で待たせておいたんですけど」
「そうでしたか、こちらこそすみませんでした」
あ、危なかった…。
咄嗟の適当な言い訳で何とか切り抜け、警察署から退散。
警察署の影さえ見えなくなるまで、ドキドキと速い鼓動は治まらなかった。
「大丈夫?怖くなかった?」
「だいじょぶっ」
「そっか、良かった」
フードの下から変わらぬ笑顔を向けるあすかに、肩の力がふっと抜ける。
あのままフードを外されていたと思うとゾッとする。
狼のような耳。普通じゃないということが、この世からどんな目を向けられるか、この子はまだ知らなくていい。
この子が望むのなら、私がこの子を守ろう。
「ねぇあすか。
私と家族にならない?」
「かじょく?」
今日は長い間連れ回してしまった。
腕の中、ぴとっとくっつくあすかはあたたかく、柔く袖を掴む小さな手は今にも力を失ってしまいそうだった。
あすかに重大な選択を取らせる時はいつも眠たそうだ。今回は私が悪いのだけれど。
「そう、家族。あすかが望む間、私とずっと一緒にいられる場所だよ」
「うん、なりゅ…。
あしゅ、ななみのこと、しゅ
…」
「ふふっ、私もあすかのこと好きだよ。おやすみ」
ぽんぽんと優しく背中に触れれば、小さな寝息が聞こえてくる。あすかを拾ったあの日と同じように。
さぁ、帰ろうか。私達の家に。
必須アイテム素振り
こんにちは
メリーです
今日の仕事帰りテストで早く帰ってきた息子からLINE。
「合格した」と。
息子がテストが終わり家に着いたとき丁度郵便配達の方が来られたようで手渡しでいただいたそうです。
私はすごく安心しましたが、息子はそっけない素振り
明日の自動車学校入校の方が気になる様子
私はその後の手続きの書いてある冊子を一通りの見て確認。
両方の親にも電話をして今落ち着きました
まだ私もいまいち実感沸かないですがまずは一安心
これからは高校受験の長女の方に集中できるかな
今日の仕事の疲れ吹き飛びました
70個以上の素振り関連のGreasemonkeyまとめ
皆様こんにちは
最近頭が寒くて
夜中目を覚まします
ゲーハーには辛い季節がやってまいりましたね
いや~
昨日も寒かったですわよ~
夜は道路も凍ってて
ちょいとビビりました私。
テッカテカアイスバーンの
結構急な下り坂のカーブ
こわすぎー
ロードヒーティングになってない意味がまったくわからないー
はい
そんな雪降る中
昨日わたくし
旧友と10年ぶりに会ってまいりました~
正確には12年ぶり。
10代だった彼女は31歳になっていて
久々に会う彼女は
びっくりするほど変わっておらず
自然体で
のほほんとしてるかと思いきや
実は芯のある
しっかりはっきりとした性格
あ~
そうだったそうだった
彼女ってこういう人だったんだよなぁ
いろんな話をしながら
そんな事を考えていました。
この会えてなかった10年の時間の中で思っていた私の彼女への印象は
おっとりしていて
みんなに優しくて
いつも笑っていて
どちらかというとアクが無いような
素直な女の子
だからきっと病気の話をしたら
ショックを受けて泣いちゃうんじゃないかしら…
気を使って自分の話なんかできなくなっちゃうかもしれないなぁ…
なんて思っていたのです。
なので
楽しい会話の中
んー
なんか
今日言わなくてもいいかなぁ別に
今度軽くメールとかで
実はさーなんて話してみようかしら
そう思っていたのですが…
色々話す中で
彼女の子供の時の話になり
驚くことに
「私が中学の時にお母さんがね乳がんになったんだけどね」
そう話始めたのです
私びっくりして
思わず
あ、やっぱり今伝えよう
そう思い
あのね
今言ってたお母さんの病気の話
実は
私もそうなのよ
今日言おうか迷ってて…
やっぱり言わなくていいかなぁとも思ったんだけど
そんな時にお母さんの話してくれたから
あ、これ今だよな!って思って…
そう言うと
え?!ちーさんが?!
と驚いてはいたけれど
そうだったんだね~と
過度に心配する素振りも
無理に明るく振る舞う素振りもせずに
ものすごく自然に受け入れてくれました。
そう
彼女は私が思うよりもずっと
強くて頼もしい人だったのです
私のお母さんも
手術をして抗がん剤もしたけれど
抗がん剤がとても辛く
悩んだ末に止める決断をして
ホルモン療法だけを8年やり
15年経った今も元気にしている。そう話してくれました
そばでお母さんの闘病を見て支えてきた彼女だから
なんだかスムーズに話が進んで
余計な説明も必要なかったし
本当に話せてよかった。
そして病気の話はその一瞬だけで
あとは昔遊んでた時の話や
会っていなかった10年の間に起こった色々な話をゲラゲラ笑いながらして
ランチのお店に閉店近くまで居たあと
カフェへ移動し、カフェの閉店時間まで話をしました笑笑
(どんだけー)
なんで女子ってこんなにも話がつきないんでしょうかね
笑
そして彼女は
お母さんがガンになった時
お父さんは他にいい人ができて家に帰ってこなくなってしまって
その時中学生だった彼女は
弟と共に出来る限りお母さんを支え
お母さんも子供たちに心配をかけないよう
懸命に戦ったと、話してくれました。
その後子供のため、と
踏ん切りをつけられないお母さんに
「もうお母さん離婚しよう。無理するのはもうやめよう!」
そう彼女が背中を押し
お母さんは離婚に踏み切った、と。
そんな話に私思わず胸と目頭が熱くなり
お母さんの気持ちや彼女の気持ちを想像すると
簡単にかけられる言葉は見つからず
あぁそっかぁ…
彼女から感じるこの揺るがない強さは
こういうことで身に付いたものだったんだなぁ
強くならざるを得なかったんだなぁ
そう感じたのです
人生って色々だなぁ
ほんとに
みんな色々あるのよね
10年前はこんな話したことなかったなぁ
しなかったのか
できなかったのかわからないけれど
今はこんなに深い話ができて
昔よりももっと
楽しい時間を過ごすことができる
しみじみとご縁を感じておりました、わたし
彼女もちょうど
仕事を辞めようか悩んでいたらしく
私に会えて
病気の話も含めて色々と話せて
収穫があったよう
本当に会えてよかった!と
ガッキーばりの爽やかスマイルで言ってくれました~
車を降りる間際に彼女が
「なんか、うん。ちーさんは大丈夫。なんかそういう気が出てるから、ちーさん大丈夫だわ!」
そう言ってくれたのです
またすぐに会う約束をして
私はなんだかとても温かい充実感を胸に家路へとついたのです
みなさま色々とご相談にのってくださって
本当にありがとうございました!
おかげさまで
病気の事話したって意外と大丈夫よ~
というお姉さまやお兄さまからのアドバイスに勇気づけられまして
先輩の言うことは聞くものですね~
↑なぜか上から目線ー笑
さすがっす!パイセン!
↑イラッとするー
どうぞこれからもご指導ご鞭撻のほど
よろしくお願いいたします
↑調子いいタイプ
とても居心地のよいカフェでございました。
閉店までいてごめんあそばせ
ニヤニヤしながら私の動画撮る彼女
を、ニヤニヤしながら撮る私。
楽しい時間にパワーをもらった1日でした!
それでは今日はこのへんで
失礼いたします