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恥をかかないための最低限のモーリス知識
皆さま
日曜の夜にこんばんは
今宵はわたくしが
観とうて観とうて堪らんかった映画
『CALL ME BY YOUR NAME』を
ご紹介させて頂きます
何せ上映館数が
めったくそ少ないものですから
家から約二時間かけてお隣の県まで
電車に揺られ観に行ったという
わたくしったらリキの入りようで
それなのに、嗚呼それなのに
ポスターのガムテ貼りが哀しい、、、
もちっと丁寧に貼れやー
などと余計な話は置いといて
あらすじです
*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･’･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
１９８３年
主人公エリオは１７歳
彼は毎年北イタリアの
何処かにあるヴィラで
両親と共にひと夏を過ごします
父はアメリカの大学で
教鞭を執っており、その伝手で
研究助手のインターンが
毎年このヴィラへとやって来ます
この年に来たインターンは
エリオと同じくユダヤ系の
院生オリヴァー、、、、２４歳
なにかっつうと
『後で』が口癖の
ぞんざいなオリヴァーを
『横柄だ』と貶しつつ
彼を目で追うエリオ
そう、、、
エリオはゲイだったのです
そのことを今まで
秘匿して生きてきた彼は
ある日翻訳家の母が読んでくれた
フランスの古典小説に登場し
身分違いの恋に苦悩する騎士の台詞
『（相手に）告白すべきか。命を絶つか。』に触発され
オリヴァーに
『僕はそう（ゲイ）なんだ』と打ち明けます
一瞬の空白の後
『そんなことを（公に）
言ってはいけない』と嗜めるオリヴァー
しかしその後
エリオからのキスに応えるオリヴァー
実は彼もまた、ゲイであり
初めて会った時からエリオに
好意を抱いていたという、、、
告白後
堰を切ったが如く
加速する二人の恋の行方は、、、
今作の見どころは四つ
わたくしあると思います
一つ目は
人を愛することの歓びと切なさ。
これは
誰にでも一度は経験の
あることではないでしょうか
二つ目は
ゲイであることを
オープンにすべきか
或いは
クローズドのまま
これからも生きていくべきか？
といった作業に
エリオとオリヴァーの二人が
どう向き合っていくのか？、、、です
三つ目は
二つ目とリンクしちゃいますが
１７歳のエリオの成長記としての側面ですね
心も体も未完の少年が
同じセクシャリティーを持つ
年上の男性に出会い
ひと時を共にしたことによって
自らのアイデンティティ、、、
すなわちゲイであることと
もう一つは
ユダヤ人であることへの戸惑いの
二つを解き放ったこと、、、
そして最後の四つ目は
子供には
先導する
善意の大人が
必要だということです
それが両親であれば、モアベター
エリオの両親は
夫婦揃ってのインテリゲンジャ
息子に本を贈り、音楽を与え
環境を整備し、レールを敷かない
母はありのままの我が子を愛し
そして父は
全てを知った上で
息子にこう言うのです
『早く立ち直ろうと
心を削ってはいけない
痛みを葬るな』と、、、
何故なら
葬った痛みはまたぞろ
疼きだすから
大人は経験則として
それを知りながら
『世間体』に抗えず
子供にもマジョリティの道を
歩ませようとする、、、
と言ったような
隠れた台詞があるのでしょうか
等々と
色々書き込んでしまいましたが
ゲイを扱ったお話は
コミカライズがいき過ぎたり
反対にシリアスティックに陥ってしまったりと
偏った見方をされがちです
しかし今作を撮った
ルカ・グァダーニノ監督は
アモーレのお国の方ですから
一級の
ラブストーリーに
仕上がっております
ロケーションも
前々作の『ミラノ、愛に生きる』に
負けずとも劣らぬくらい美しく
『イタリアはええ国やろ』ってな
愛国精神がダダ漏れてます
そんな
アモーレミーヨな
お方だからこそ
人間を邪でなく
フラットな目で
見ることが出来るのでしょう
脚本はゲイの金字塔と称される
『モーリス』（１９８７年）を
世に送り出したジェームズ・アイヴォリー
エリオやオリヴァーと
同じ立場にいる先達として
彼らを見る眼差しは優しく、力強く
でも『モーリス４K』は
仕事あるから観に行けないかな、、、
主人公の二人について
最初は、ただハンサムと
いうだけのオリヴァーが
エリオの告白を受けてから
恋する男の表情になっていく、、、
アーミー・ハマーの
その変遷ぶりにわたくしまなじりが
緩み、そして
実年齢２２歳にもかかわらず
１７歳の少年を峻烈に演じた
ティモシー・シャラメ
彼は全編を通して
素晴らしかったのですが
ラストの１０分間が
特に素晴らしい
着ているトップスは、そういう意味ですし
オーラスの三分間
ここに
この作品の全てが
凝縮されています
挿入歌も良くて
サントラを買ってしまいました
できるならもう一度
映画館へ駆けていきたい、、、
※ 画像はより、お借りしております
めざす未来へーふれあいモーリス
モーリス超好き！
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人の会話って実は話している内容に全く意味がないもので、極端に言うなら、最初の一語が口から出た瞬間、会話というものは意味の交換を終了している。
わたしの中の他者の声、それを示したのがモーリス・プランショという人なんだよ。
話す相手が口を開く前に私の中の他者は話を終えている
いい時代でしたね。
バブル期だったけど、地方の専門学校生には、なんら関係なかったです。
楽しく青春を謳歌している女子も大勢いましたが、私はひたすらミニシアター通いでした。
カ… https://t.co/bCKhvxWQy6