これまた流産した後、2人目不妊でベビ待ち迷走中の出来事である。

産婦人科で働いていた元エロナースのママ友のナナちゃんから聞いた話だ。

以前、友達がこんな悩みを打ち明けたのだという。彼女は「元カレと違い、夫はあまり自分を求めてこない。だから不妊治療を始めたい」と言った。要するに、身体的に問題があってなかなか赤ちゃんができないのではなく、単純にセックスの回数が少なくてできないのが悩みだった。こういう悩みを持つ女性は、デリケートな話なので表にでてこないだけで、不妊治療を希望する患者さんにけっこういるのだそうだ。

彼女は20代のときに5年間同棲していた彼とは別れるまでほぼ毎日エッチしていて実は夫には内緒だが赤ちゃんができて彼に子供をおろしてほしいと言われたのがきっかけで別れた。だから肉体的に子供ができにくい体質ではない。その数年後に結婚した夫は淡白で月イチあるかないかだと言ったそうだ。

ナナちゃんは性格的なものもあるかもしれないが、元カレより夫のほうがセックスの回数が減るのはある意味当然かもと言った。

「えっ、なんで？」と思った。

　

ナナちゃんの論はこうである。バージンの女性とのセックスは、言葉は悪いがトンネル工事のようなものだと言う。1人1人顔が違うように、男性の性器の形も違う。夫が妻にとって初めての男性だった場合、トンネルは夫の性器の形に掘られるわけであるから、当然のことながら、ぴったりとフィットして挿入するのが気持ちがいい。気持ちいいのでまたセックスしたくなる。

しかし、元カレと既に経験済みであった場合、トンネル工事は終わっているので、元カレより夫の性器が長さも太さも上でないかぎりぴったりとはフィットしない。単純に、元カレと夫、彼女とエッチしていて気持ちが良かったのは最初に掘った元カレのほうかもしれないと。

さらに、夫にも元カノがいて、その元カノが夫と付き合うまではバージンだった場合は、内心夫は妻には絶対に言えないけれど、元カノとのエッチのほうが挿入のとき気持ちが良かったと思っているケースもあると思うと言うのだ。

また妻自身が若いときに付き合っていた元カレのほうが、結婚した夫よりあくまで付き合っていた時期の年齢比で若い場合、若い男のほうが精子がつくられるスピードがはやいので外にだしたい欲求も強く、平均回数は多い傾向があると言う。

単純に妻は他の男が既に使用済みだったことに夫ががっかりしたという場合もあると。

(※こういう男性ばかりではないと思う。いまどき、容姿がドストライクであれば相手の過去は一切気にしないという人もわりといる。ただし、こういうタイプは経験がそこそこ豊富なモテ系タイプに多く、婚活せずに自然な恋愛で結婚する人が多い。このため「若いときはモテていたけれど年齢が高くなって昔ほどモテなくなり、自然な出会いで彼氏ができなくなって婚活するタイプの女性」の場合は、一目惚れのような出会いから始まる恋愛結婚と違うので、婚活は異性から客観的かつ冷静にチェックされることが多いことを踏まえて、過去の恋愛遍歴は一切語らないのが正攻法。

また、昔は結婚するまではエッチをしないカップルが多かったが、今は恋愛期間中に避妊をしてセックスをするカップルも少なくなく、交際当時は頻繁にしていたのに、結婚する頃には熟年カップルのように回数がすっかり落ち着いてしまっていて不妊治療を検討する夫婦も増えているという。

さらに結婚の約束をしなくても体の関係を持つことに抵抗を感じない男女が増えたことから、浮気市場も拡大中。妊活に必死で恥じらいが全くなくなった嫁とは高額治療で不妊治療を継続してセックスレスなのに、職場の独身の女性とはコンドームをつけてせっせと不倫をするという妻だけＥＤタイプもたまにいるらしい。

こういう話を聞くと、ただがむしゃらに「妊活頑張ろうよ！」ってパートナーを急き立てるのではなく、夫の気持ちを汲みながら二人三脚で進めていかないと、どんなに頑張っても最後にみじめな思いをするのは妻の自分自身なのだと怖くなる）

私は何の医学的知識もないからナナちゃんのこの論があっているのか分からない。ただ次に言われたことは思い当たることがあった。

自然分娩で子供を産んだ場合、たくさん性交渉を経験している女性以上に膣が緩くなると言った。確かに子供を産んだ後に初めてエッチした日に優しい主人は絶対に言わないが「あれっ！？」ていう表情をしたのを覚えている。たぶんというか絶対「前より緩い」って内心思ったんじゃないかなーって勝手に推測。

ナナちゃんが「出産はあんな大きな赤ちゃんの頭が通るんだもん。体のケアはきちんとしたほうが良いよ」と骨盤矯正とケーゲル体操という骨盤底筋を鍛えるエクササイズを教えてくれた。「ケーゲル体操はもともと女性の尿失禁患者の予防として考案されたものなんだけど、性感向上にも役立つってことが実践した患者さんからわかったらしいよ。道具も必要なくてすぐできるから、やってみ」と言うナナちゃん。膣を5秒締めて5秒緩めるを繰り返すのを数回、隙間時間に毎日やると良いと言われた。

私は新婚の頃はほぼ毎日していたのに、子供を産んだ後は週1くらいにエッチの回数が減っていたのが秘かな悩みだったので、やってみることにした。子育てで忙しく自分の体のことまで気が回らなかったのだ。早速、実践してみた。夫に隠れて必死でこんな体操している自分がかなりおかしい……。ただの主婦で理論的なことは何も分からないが、さすがに出産前のようにとまでは無理だろ……と思ったが、そのあと妊娠した。

ナナちゃんはこんな話もしてくれた。

以前「赤ちゃんができたからと夫にお願いして結婚してもらったけど、実は浮気相手もいてどっちの子か自信がないから、子供の血液検査の結果はダンナがいないときに教えてほしい」とこっそりナースのナナちゃんに頼んできた若いママがいたそうだ。実際には生まれたばかりの赤ちゃんには抗体が十分にないから血液型はもう少し成長してからでないと正確には分からないというのが今の一般的な考えなのだが。「こういう女性が一部だけどいるから男の人がバージンにこだわるんだろうな」とナナちゃんは言った

（※こんな人ばかりでもないとも思われる。ただし、婚活の場合、先に条件から入るので「今まで何人付き合った？」と聞いてくる男性はたまにいる。これは本来お見合いマナー上、タブーな話題の一つなのだが、私自身は聞かれたことがけっこうあったので、実際には（恋愛においても婚活においても）そこを気にして聞く男はたまにいるのだと思う。そんなときは仮に経験豊富でもあまりないフリをしているほうが得策である。１人を０人と嘘をつくとばれるが、５人を１人と申告してもバレにくい。とか言うと男性に怒られちゃうかな。とりあえずビッチな女を嫁にしたい男性は少ないので極力経験のないフリをするほうが賢い方法。要領の悪い女ほど自分はモテた自慢をして自爆する）。

婚前に女性が性に開放的になり過ぎたことや結婚した年齢が遅いことが、結婚後のセックスレス、それに伴う不妊の悩みになることは多々ある。自由恋愛と女性の社会進出による晩婚化で、今の日本は急速に不妊の問題が進んでいると思うと大真面目に言及するナナちゃんに「おまえは学者か！」と突っ込みつつ、こいつただエロいだけじゃなかったんだなと……と初めて尊敬の念を抱いた。

お見合のお手伝いを始めてから「どうも比率がおかしいぞ」と思ったことが1つある。何の比率かと言われたら、男女で過去の交際経験の比率である。

お見合で必死で結婚相手を探している男の子には「実は今まで女性と付き合ったことがない」という童貞クンが結構いた（こういうタイプの男性は真面目で浮気の心配がなく、結婚したら奥さんを大事にする誠実な人が多いので個人的に超おススメだ！）。

ところが、ある程度の年齢になってから婚活を始める女の子には「彼氏にフラれて一念発起して婚活を始めました」という女の子がわりといる（もちろんそんな子ばかりでなく真面目な子もいるので誤解のないように）。

そんで思ったのだ。男性より、女性のほうが過去に交際経験がある人の数が圧倒的に多いじゃないかと。

これは一体どういうことなのかというと、男は一部のイケメンくんが何人もの（人によっては何十人）女の子たちを１人で食い散らかしていて（こういう男は当然お見合市場には参入せず、恋愛かできちゃった結婚で観念して結婚しちゃうタイプ）、その他の男の子は女性と遊んだことのない真面目な人。

一方の女の子は、彼からのプロポーズを待ち本気の恋と信じて頑張っていたのに「ダメでした」（要するに恋人としてならОＫだけど結婚相手としてはみてもらえなかった）「だからこれから婚活します」って子がけっこういた。

とどのつまりイケメンくんは何人もの女性と交際して味見した上で、1番自分が納得のいくとびきり美人な女性と結婚し、残りのそこそこ可愛い子たちはもれなく恋に破れるのである。だから女性よりも男性のほうが異性と交際した経験がある人が少ないというカラクリなのだ。

こういう遊び人イケメンくんに流されて婚期を遅らせることがないように、相手が結婚の約束をしてくれるまではセックスしないことをお勧めしたい。

ナナちゃんは「不妊治療に頼ってセックスしていない夫婦よりも不妊治療をしつつもセ
ックスをしている夫婦のほうが夫婦間に溝ができにくく妊娠確率も高いと院長が言っていた」と話す。

不妊治療は（種類にもよるが）夫は精子を出すだけだから楽しくはないかもしれないが痛くはないと思う。でも妻にとってはとても痛くて辛い治療だ。不妊治療が長引くと「なんで私ばっかり痛い思いをしなくてはいけないの！？」と夫への不満が募ってそれで離婚するカップルもいるくらいだとナナちゃんは言った。

ナナちゃんは不妊治療に頼らなくても自然と妊娠できる確率が高い20代のうちに、遅くても30代前半までに結婚することが、こういった不妊による夫婦関係のトラブルを未然に防ぐ最良の方法だと言う。

1日も早くパートナーを見つけることが、結婚後の苦労を軽減する幸せの近道だとナナちゃんの話を聞いて思った。

 

（つづく）

 

        

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①日付（出来事や物事が起きた日付）

2018/08/24金曜日、曇りのち雨、1時就寝5時半起床

 

②状況（出来事や物事の内容を書く）

ちびゆきを送り出すまでめちゃくちゃ眠剤が残ってて

フラついてた。

午前中は眠かったけど

食欲出てきてラム肉食べたら元気復活！！

掃除、整理整頓できた。

食べれたから佐久間さんエクササイズもできた。

 

③感情（状況についての感情を素直に書く）

21時。

夫が帰ってくるのを待ってるけど疲労困憊。

何も思いつかない。

 

④最初に考えたこと（状況に対して自分はどう思ったかを書く）

明日は幼稚園のバザーがあるの。

ちびゆきがフェスティバルって楽しみにしてる。

眠剤は飲まないで横になろうかな。

 

⑤合理的な考え方

（状況に対し、自分を客観的に冷静に見つめて、偏った考えを修正した上で合理的な考えを書く）

④に同じ。

 

⑥結果（合理的な考えに沿って行った行動や感情を書く）

今日は食べれて良かった。

23時に眠剤は飲む。

 

 

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