やっぱり筋肉が欲しい！

ちょうど覚醒してベッドから立ち上がろうとしていた。

意識は朦朧。

どこへ行くの？

トイレに行く！どけろ！離せ！

危ないから寝て！

うるさい！離せ！

片手で旦那を押さえながら、ナースコールをする。

看護師さんが来て、ようやく横になってくれた。

すぐに注射を持ってきます！

看護師さんが慌てて出ていく！

そうすると、また起き上がろうとするが、朦朧としてベッドの柵に手をかけ力任せに起きようとするが起き上がれない。

看護師さんと私の区別はつくのか私への口調はとてもキツく言う事を聞いてくれない。

5分程度だったと思うが看護師さんが来るまでがとても長く感じた。

注射を打ちほどなくして墜ちた。

ナースステーションからナースコールのスピーカーで、主治医の先生から電話が入っていると注射に来た看護師さんに連絡が入ったが、看護師さんは

今、もう⚪⚪の注射を入れましたと伝えて下さい！

と応えていました。

尿漏れでラバーシーツまで濡れていた。

たぶん濡れたのが気持ち悪くて動こうとしたのか？

朝確認した時は尿が出ていなかったらしく、一度に大量出たようです。

すぐに全身清拭と更衣をしてくれ、部屋もナースステーションの近くに移動になりました。

褥瘡も出来始めているらしくエアーマットが敷かれました。

看護師さんに昨日は聞けずにいた注射の種類を尋ねたら、強力な安定剤だと答えてくれました。

あとでネットで調べたら、胃カメラなどの検査の際に使用される鎮静剤に分類されるものでした。

部屋を移動になったついでに、もう使うことのないであろう、持込みしていた、着替えや食料、履き物を車に積み込み最低限の物だけを残しました。

辛い作業をひとつ終えました。

旦那はまた昏睡状態となりました。

リハビリの若い先生が入って来られ、少し話をしました。

理学療法士はたくさんいるようで、その中でもとても感じの良い、それこそ緩和医になれそうなくらい患者と家族に寄り添ったケアの出来る先生でした。

その後、暫くベッド脇で旦那の様子を見ていましたが、本当に昏睡で、無機質な部屋の中で何か死ぬのを待っているような気分になり、看護師さんに声をかけ外出しました。

また午後から部屋に戻ると、看護師さんも度々体位交換に来てくれたりと訪室の頻度が増えたのが、旦那の病状の深刻さを表しているのを身をもって感じました。

夕方前に回診があり、先生から薬の説明がありました。

日中に先生がいらっしゃる時に暴れるようだと静脈からの注射で深い鎮静になるようですが、静脈からの注射は医師でないと出来ないらしく、先生がすぐに来れない時や夜間等は今のように筋肉注射になるそうです。

それでも今はその筋肉注射がよく効いてくれたので様子を見ながら調整しますと仰られました。

酸素濃度が93位まで下がって来ているけれど、昨日のレントゲンを見てももう酸素マスクはやめておきます。

とも言われました。

大きな呼吸音になったり、静かになったり・・・

ただ、もう痛みや苦しみは感じてないのならそれで良いと安堵しつつ部屋をあとにしました。

残りの時間は神のみぞ知る・・・かな？

毎日ダイエット頑張ってぃます♪